2009年1月19日(月)「しんぶん赤旗」

ひょう害で売れない

青森 リンゴ農家 苦境訴え

高橋議員調査


 青森県のリンゴ生産者が、販売不振、価格低迷にあえいでいます。日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は十八日、弘前市で津軽農民組合(長谷川敏勝組合長)のリンゴ生産者と懇談、実情を聞きました。船水奐彦弘前市議も参加しました。

 二〇〇八年青森県産リンゴは降ひょうと降霜で百三億円もの被害を受けました。ひょうで傷ついたリンゴが大量に発生し、生産者が頭を抱える事態になっています。産地市場価格(昨年十二月)も前年同月を36%も下回っています。

 懇談には約三十人が参加。「一番困っているのは、加工用に出荷したくても、加工業者も取ってくれないことだ。五十箱から六十箱を土に埋めたという人もいる」、「少し傷はあるが、十分生果で食べてもらえるものが、三百箱ある。それを投げなければならないのかと思うと…」―悲痛な訴えが、相次ぎました。

 生産者の願いは、自分たちが愛情をこめて生産したリンゴを消費者に食べてもらうこと。「全国の給食などでももっと食べてもらえないものか」、「海外からリンゴ果汁の輸入をストップさせるべきだ」などの意見が出されました。

 高橋議員は、「実情を農水省などにも伝え、少しでも手伝えるように頑張りたい」と激励しました。

 津軽農民組合では、傷のあるリンゴを「ほほえみリンゴ」の名称で販売していますが、在庫を抱えている現状。「生産者が苦労して生産したおいしいリンゴを捨てることなく、安く、全国の人に提供していきたい」と話しています。

 津軽農民組合 電話0172(37)0141


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