2009年1月22日(木)「しんぶん赤旗」
泡瀬干潟埋め立てやめよ
市民座り込み
沖縄
内閣府沖縄総合事務局が、沖縄市の泡瀬干潟への浚渫(しゅんせつ)土砂の投げ捨てを強行した問題で、市民グループが二十一日、那覇市おもろまちの同局前で抗議の座り込みを始めました。
泡瀬干潟を守る連絡会が取り組み、会員と支援者らが参加しました。同局前の道路沿いに干潟埋め立て計画図や、それによってサンゴや貴重な生物が犠牲になっていく実態を描いた横断幕、写真パネルなどを展示し、アピールしました。
座り込みに当たって同連絡会の小橋川共男代表がマイクをにぎり、「沖縄総合事務局はなんのためにここにいるのか。私たち沖縄の貴重な海、自然を残したいという願いとまったく逆のことをしている。埋め立てをストップさせ泡瀬の海をなんとしても守っていきたい」と決意をこめました。
泡瀬干潟「自然の権利」訴訟を支援する会代表の亀山統一琉球大学助教が連帯のあいさつに立ち、「埋め立てに経済的合理性がない」との昨年十一月の那覇地裁判決を無視して国が土砂の投げ捨てを強行したことを強く批判。「いまならまだ間に合う、埋め立てをやめさせ必ず泡瀬の海を守りぬこう」と訴えました。
オートバイで通行中のドライバーが下車して埋め立て中止署名に応じるなど市民の関心の高さを示しました。たまたま通りかかったという那覇市内の女性(30)は「沖縄で働きながら、海への関心はうすかった。泡瀬干潟のことをニュースで知り、こんなにきれいな海を埋め立てることに驚いている。なにかできないかと思っていたが、中止署名なら友人にも頼める」と署名用紙を受け取っていきました。
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