2009年1月23日(金)「しんぶん赤旗」
泡瀬干潟
埋め立て現場を視察
党沖縄県議団 「貴重生物生き埋め」
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内閣府沖縄総合事務局が沖縄市の泡瀬干潟へのしゅんせつ土砂投入を強行している問題で、日本共産党沖縄県議団は二十二日、現地調査を行いました。
県議団の嘉陽宗儀団長、前田政明幹事長、西銘純恵議員は、崎間敏男中城湾港出張所所長の案内で、十五日から強行されているしゅんせつ土砂埋め立て現場を視察しました。
崎間所長は、今回の埋め立ては、「すでに完成している全長三キロメートルの護岸補強が目的。護岸背後の幅約十メートルにわたり十五万立方メートルのしゅんせつ土砂を投入している」と説明。今回の工事にかかる予算は「四億円弱」だと述べました。工期は三月末まで。
党県議団が視察中にも、しゅんせつ土砂を積むダンプカーがひっきりなしに現場を往来。崎間所長によると、四立方メートルの土砂を積む十九台のダンプカーが、一台につき一日約三十往復しているといいます。着々と埋め立てがすすむ様子に県議らは「余りにもひどすぎる」「貴重生物が生き埋めだ」と怒りの声を上げました。
視察後、嘉陽団長は、「埋め立ての強行は『貴重な生物守れ』の県民の声や、『経済的合理性がない無駄な公共工事』と断罪した那覇地裁での判決を無視した暴挙」と批判。「この実態を全国に知らせ、中止を求める世論を広げていきたい」と話しました。
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