2009年1月30日(金)「しんぶん赤旗」

ソニー 内部留保増

人員は削減 株主配当は2倍に


 ソニーは、内部留保を増やし、株主配当は二倍に増やそうとしていることが、二十九日発表した連結業績で分かりました。同社はすでに国内外で一万六千人以上の人員を削減(正社員八千人含む)する計画を発表しています。

 ソニーが同日発表した二〇〇八年十―十二月期の連結業績によると、純利益は80・6%減となったものの六百六十二億円を確保。内部留保の一部である剰余金(利益剰余金と資本剰余金)は、同年十二月末現在、約三兆二千五百億円にのぼります。一年前と比べ約五百七十億円増やしています。一株当たりの配当金は年間(〇九年三月期)で五十円(中間配当三十円、期末配当二十円)を予定しています。前年度の年間配当二十五円の二倍になります。年間の株主への配当金総額は約五百億円にのぼる見込みです。

 ソニーは〇九年三月通期の業績予想をすでに下方修正し、営業赤字を見込んでいますが、雇用を維持する体力は十分ありながら、雇用よりも株主配当を優先しようとしています。



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