2009年1月31日(土)「しんぶん赤旗」
非正規切り 12万5000人
厚労省調査 3月までに失職
輸出大企業を先頭に横行する「派遣社員切り」など非正規労働者の解雇・雇い止めで、十二万四千八百二人が三月までに職を失うことが分かりました。
厚生労働省が三十日、企業からの聞き取り調査の結果を発表しました。昨年十二月の前回調査時の約八万五千人から約四万人増加しています。
産業別では製造業が十二万七百八人で97%と大部分を占め、県別では愛知県が二万百十三人と最多。雇用を維持する体力がありながら、「非正規社員切り」に走る自動車産業や電機産業などの大企業の社会的責任が問われます。
再就職の状況が確認できた三万六百四十五人のうち、90%に当たる二万七千五百二十人は再就職先がありませんでした。非正規労働者を使い捨てにしている実態を改めて示しています。
雇用形態別では、派遣労働者が八万五千七百四十三人と大半です。このうち中途解除が四万二千七百十六人と半数です。依然として違法解雇が横行し、増加しています。
次いで、期間工などが二万三千二百四十七人、請負が一万四百五十六人となっています。請負の中途解除も五千五百六十五人と過半数を占めています。
派遣・請負の業界団体は、三月までに約四十万人が失職するとの推計を公表しており、実際には、さらに大きな規模の解雇が予想されます。
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