2009年2月1日(日)「しんぶん赤旗」
生徒の貧困考える
日高教が教育シンポ
福島
日本高等学校教職員組合(北野庄次委員長)は三十日、福島市で高校教育シンポジウムを開始しました。三日間の日程で、全国から百三十人の教職員、研究者、高校生らが参加し、高校での貧困と格差の実態を出し合い、高校教育の果たす役割を議論しました。
初日の全体会では、福島県内の高校生やPTA役員、路上生活者支援をしている会津大学短期大学部の下村幸仁教授、只見町の佐藤克彦教育長、宮城高教組の菊池英行委員長ら七人がパネリストとなり、討論しました。
福島県で私学助成の拡大を求めてフェスティバルを開いた実行委員会委員長のあかねさん(高校三年生)は、「友だちが経済的理由で学校を辞めてしまった。私も人ごとじゃない」と運動に取り組んだ動機を話し、「日本の社会がどうなっているのか、働くことと学ぶこと、そして生きることの意味を学び考えたい」と話しました。
会場から、「大阪府の橋下知事に私学助成の拡大を直接求めた」と「笑顔の会」に参加する高校生が発言。「福島県でも高校生が同じ気持ちで頑張っていることに励まされた。私も運動に取り組んで今の日本社会の本当の姿を学びたい」と発言しました。
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