2009年2月3日(火)「しんぶん赤旗」

イラク米兵帰還

相当数が1年以内に

米大統領見通し 残留部隊は長期化も


 【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領は一日、米NBCテレビとのインタビューで、イラク駐留米兵の相当数が一年以内に帰還できるとの見通しを示しました。


 オバマ氏は同日行われた米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の王座決定戦(スーパーボウル)に関連し、「(イラク駐留米軍の)相当数が来年の王座決定戦までに帰還できるか」との問いに「はい」と返答。イラク州議会選が大きな混乱なく実施されたと指摘し、「今後、イラク側により多くの責任を持ってもらう時点にいるとの印象を、軍司令官との間で共有している」と述べました。

 オバマ政権はイラクから戦闘部隊を撤退させる方針ですが、どこまでを「戦闘部隊」と定義するかは、依然としてあいまいです。残留部隊の長期駐留の可能性も残されています。またイラク撤退の一方、アフガニスタン増派を打ち出しています。

 オバマ氏は大統領選の公約で、イラク戦闘部隊の撤退を就任から「十六カ月以内」としてきましたが、ゲーツ国防長官やマレン統合参謀本部議長は、十六カ月という撤退期限について「選択肢の一つ」との立場です。



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