2009年2月4日(水)「しんぶん赤旗」
“学校に子ども通えない”
党国会調査団 外国人解雇の実態聞く
浜松
静岡、愛知両県の「派遣切り」など大量の失業問題の実態を調べた日本共産党国会調査団は二日夜、静岡県浜松市で、JMIU(全日本金属情報機器労働組合)に加入した日系ブラジル人労働者らから話を聞きました。
トヨタなどの自動車用モーターをつくっている「アスモ」のブラジル人労働者は、一月末の首切りを拒否し、出勤しつづけるたたかいを行っています。男性(40)は、「自分と妻が立てつづけに首を切られ、子どもを小学校に通わせられなくなる」と訴えました。
会社は、外国人労働者が法律や日本語の理解に乏しいことにつけ込み、「退職同意書にサインしないと雇用保険が出ない」と脅して署名させているといいます。
生活保護を取りたいと行政に行っても、「領事館に連絡を取れ」と追い返されることもあると話しました。
「湖南工業」で働く男性(49)は、妻や息子も組合に入りたたかっています。「外国人には、県や市の政治が全然見えない。共産党に頑張ってほしい」とのべました。
懇談で、ブラジル人の首切りを進めながら、さらに低賃金の中国人研修・実習生を雇い入れている企業があることなどが分かりました。
佐々木憲昭、こくた恵二、塩川てつやの各衆院議員と、東海比例予定候補の、せこゆき子、ひらが高成(静岡8区重複)両氏、浜松市議団が参加しました。
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