2009年2月8日(日)「しんぶん赤旗」
「慰安婦」博物館建設へ
日本で支援委員会発足
韓国
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日本軍「慰安婦」問題と戦時下における性被害を伝える施設をつくろうと、韓国・ソウルに「戦争と女性の人権博物館」を建設する運動を支援する同博物館「日本建設委員会」が七日、発足しました。東京都内でシンポジウムを開催し、意見交換を行いました。
博物館は、元日本軍「慰安婦」の調査・支援を続けてきた韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺隊協)が二〇〇四年から計画・推進してきました。現在、ソウル市内の西大門独立公園内に土地を確保し、三月に起工式を迎えようとしています。
挺隊協の尹美香(ユン・ミヒャン)常任代表、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)の池田恵理子運営委員長、「もうひとつの歴史館・松代」建設実行委員会の新谷ちか子さん、君塚仁彦東京学芸大学教員(博物館学)が、パネリストとして出席しました。
尹さんは「一人でも多くの人が生きている間に、ハルモニたちの歴史を通じて、いまも戦争で行われている性暴力を予防する人権教育のシステムをつくりたい」と、博物館の建設にとりくみはじめた思いを語りました。また韓国内で建設に反対する団体があることにふれ、「慰安婦問題は韓国の汚らしくて恥ずかしい部分という認識がある。各国NGOや国内市民団体の抗議運動などで、起工式までこぎつけることができた」と話しました。
二十八日には東京都内で、韓国舞踊や伝統芸能などを披露するチャリティーコンサートが開催されます。
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