2009年2月10日(火)「しんぶん赤旗」
「くらし破壊に無策」
市田氏会見 麻生内閣 支持率低下の要因
日本共産党の市田忠義書記局長は九日、国会内での記者会見で、記者団から各メディアの世論調査での麻生内閣の支持率低下について問われ、「国民がいま置かれている実態に見合った的確な政策をなんら打ち出しえていないことに加え、首相の無定見、無責任な姿勢がある」と述べました。
市田氏は、麻生政権の打ち出す政策について、「暮らしと雇用がこれだけ大変なときに、言葉では暮らしを守るとか、輸出中心から内需拡大というが、まともな内需拡大策、暮らしと雇用を守る具体的な対策は打ち出そうとしていない」と強調しました。
市田氏はまた、麻生首相の発言が郵政民営化をめぐり「実は反対だった」などと二転三転していることについても、「いまの衆院の与党の三分の二の議席は、郵政民営化を唯一の争点とした総選挙(二〇〇五年)で得たものであり、麻生氏は総務相として閣議で法案を了承し、解散詔書にも署名している」と指摘。「その場、その場で、適当に自分の考えを変えて恥じない。あの総選挙はいったいなんだったのか」と述べ、「ブレるどころかもともと軸がない。(国民の)首相にはふさわしくないという思いが、支持率低下につながっているのではないか」と述べました。