2009年2月10日(火)「しんぶん赤旗」
メキシコ大使と会談
核兵器なくす活動推進
志位委員長
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日本共産党の志位和夫委員長は九日、ミゲル・ルイスカバーニャス駐日メキシコ大使と、党本部で会談し、最近の日本とメキシコの関係、また中南米の情勢について意見交換しました。両氏は、核兵器をなくすために活動をすすめることで一致しました。
ルイスカバーニャス大使は、昨年が日本とメキシコの国交樹立百二十周年、今年はスペイン植民地時代のメキシコ市民らが船の座礁で日本国民と接し、両国民の友好の始まりとなってから四百周年だと述べ、経済や文化分野などあらゆる分野で両国関係が順調に発展している現状を説明しました。
志位委員長は、四百年前に遭難したメキシコ船を救出したのは志位氏の地元の千葉県御宿の漁民だったエピソードも紹介し、両国関係が発展していることを喜んでいると応じました。また、メキシコが「新アジェンダ連合」の一員として核廃絶にとりくみ、大使自身が原水爆禁止世界大会に参加したことにもふれ、核兵器廃絶のとりくみをすすめましょうと述べました。大使は、メキシコは核兵器をなくすために一貫して努力してきたと強調。この課題を重視していると語りました。
志位委員長はまた、メキシコが国連非常任理事国としてアメリカのイラク戦争に反対し、軍事同盟であるリオ条約からも脱退したことにふれつつ、昨年十二月の中南米・カリブ諸国首脳会議でカルデロン大統領が提案した、中南米・カリブの全三十三カ国からなる機構の設立が地域の平和共同体の発展にとって大きな意義を持っていると強調しました。
大使の質問に答えて志位委員長は、日本の政治の現状、将来の日本の展望について説明しました。
なごやかに行われた会談には、日本共産党から緒方靖夫副委員長・国際局長、神田米造国際局次長が、メキシコ側からメルセデス・ルイス首席公使、ホセ・ルイスデルガード書記官が出席しました。
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