2009年2月12日(木)「しんぶん赤旗」
看護師増やし安心安全
医労連が交流
安心・安全の医療を提供するため看護師の増員などを求める全国交流集会が十一日、静岡県内で開かれました。日本医療労働組合連合会の主催。
国立循環器病センター看護師の村上優子さんが二十五歳で過労死した事件で、公務災害と認めた大阪高裁判決の確定闘争が報告されました。判決は、交代制勤務に加えて研修会など時間外労働も多いと判断し、看護労働の過重性を認めました。
大阪医労連の代表は「判決を増員、職場の改善に生かしていく」とのべました。
国家公務員共済組合連合会病院労組は、実働十一時間の日勤、十三時間夜勤など二交代制の実態を告発。「体も精神も疲れる」「イライラし患者さんにやさしくできない」「子どもがいたらできない」との声が上がり、撤回・見直しを求めていると発言しました。
講演した看護労働研究者の角田由佳さんは日米欧の看護労働を比較し、増員や労働条件改善の必要性を指摘しました。
基調報告では、医師削減の閣議決定撤回や医師・看護師増員を求める国会決議などを確信にして、看護師確保法・指針改正、賃上げや労働時間短縮、チーム医療を壊す成果主義賃金反対などの課題を提起しました。
田中千恵子委員長は日本でも世界でも「構造改革」路線が破綻(はたん)しているとのべ、国民の命と暮らしを守る運動とともに政治を変えるたたかいを呼びかけました。
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