2009年2月19日(木)「しんぶん赤旗」
「首相は説明・謝罪を」
与野党国対会談 共産党が主張
中川昭一前財務・金融相の辞任後の国会運営をめぐる与野党の国対委員長会談が十八日に開かれ、十九日午前の衆院予算委員会で麻生太郎首相が中川氏辞任の経緯を説明した上で、首相への質疑を行うことで合意しました。
野党側は会談の冒頭、中川氏の辞任について、麻生首相が、国民に一切の説明と謝罪を行っていないことを指摘。「まず首相が国民にきちんと説明し、謝罪することだ。それが、国会審議のスタートだ」と主張しました。
与党側は、今回の事態は「申し訳ない」としつつも「いずれ集中審議を行う際に(麻生首相から)説明する」と予算審議を優先するよう求めました。
これに対し、日本共産党の、こくた恵二国対委員長は、「中川氏は辞任理由を『一身上の都合』としているだけで、まともな説明をしていない。麻生首相が、中川氏の続投を容認してきたことへの内閣としての反省も説明もないことに、国民が怒っている。ここをあいまいにしてはだめだ」と強調しました。
野党側は、重ねて「国民に対して、経過の説明と謝罪を行うことが先決だ。『いずれ』では、けじめがつかない」と求め、与党側は、野党の要求を受け入れました。
与野党国対委員長会談に先立つ野党四党国対委員長会談で、こくた氏は、「麻生内閣の主要閣僚である財務相が経済危機のさなかに開かれた重要な国際会議で大失態を演じた。それを首相はかばった。そのことの国民への謝罪と説明をすることが出発点だ」と提起。「筋を通す必要がある」と他の野党も一致していました。