2009年2月19日(木)「しんぶん赤旗」
高校生に奨学金給付/シルバーパス拡大
党都議団、条例案提出へ
|
日本共産党東京都議団は十八日、都議会第一回定例会に、経済的に困窮する高校生らに奨学金を給付する新設条例案、シルバーパス(七十歳以上のバス・都営交通乗車証)の料金を所得段階に応じて減額する条例改正案を提出すると発表しました。
奨学金の給付条例案は、都内在住の高校生、高等専門学校生、専修学校高等課程の生徒に国公立高校で月一万八千円、私立高校で三万五千円を支給するもの。対象は四人家族で年収約四百五十五万円以下の世帯です。
シルバーパス条例改正案は、住民税課税の人は一律年二万五百十円と高いため、負担額を大幅に軽減するとともに、多摩都市モノレール、ゆりかもめ(新交通システム)も利用できるようにするもの。
記者会見で大山とも子都議は奨学金給付条例案について、経済的理由で修学旅行や部活動に参加できなかったり中退したりする生徒が増えていると強調。多くの政令市でも給付制奨学金を実施していることを紹介しました。かち佳代子都議はシルバーパス条例改正案について、高齢者から負担が重すぎるという声が出ており、市長会もモノレールへの適用を要望していると紹介しました。
■関連キーワード