2009年2月19日(木)「しんぶん赤旗」
肝炎対策基本法を要求
原告ら3団体
薬害C型肝炎原告団、B型肝炎訴訟原告団と日本肝臓病患者団体協議会の三団体は十八日、厚生労働省内で記者会見し、全国に三百五十万人と推計される肝炎患者の永続的・抜本的な医療費助成や生活支援などを求める肝炎対策基本法の制定を訴えました。同日、各政党と面談しヒアリングを行ったと報告しました。
薬害C型肝炎全国原告団代表の山口美智子さんは「来週、野党四党が衆院に法案を提出するという言葉をもらった。肝炎問題はまだ終わっていません。早期に成立を求めます」と訴えました。
B型肝炎訴訟原告団代表の櫻井則子さんは、「B型肝炎患者にはインターフェロン治療は半年しか適用にならず、他の治療は助成されていない。国の医療行政の失敗でまん延した病気なので国は責任を果たしてほしい」と訴えました。
薬害肝炎名古屋訴訟原告の金田和子さんは、「C型肝炎は、現在全国で約千四百人が原告になっているが、これは氷山の一角にすぎない。一日に百二十人が肝がんで亡くなっています。命の問題です。時間がありません。早急に法律を実現してほしい」と話しました。
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