2009年2月19日(木)「しんぶん赤旗」

小児病院なくさないで

都議会各会派に父母らが要請


 東京都議会定例会が開会された十八日、石原知事が提出した三つの都立小児病院(八王子小児病院、清瀬小児病院、梅ケ丘病院)の廃止条例の廃案と小児医療体制の充実を求め、子育て中の父母、患者の家族らが都議会に駆けつけました。全会派を回り要請書を手渡しながら「何かあればすぐに駆け込める小児病院がなくなると本当に困る」と廃止しないよう求めました。

 日本共産党は、かち佳代子、清水ひで子、たぞえ民夫各都議が応対し「みなさんと思いは同じ。私たちもがんばります」と決意を述べました。他の会派は事務局員が対応し、「議員に伝えます」(自民党)などと述べました。

 その後、各団体とともに開会日行動に参加し、「梅ケ丘病院の存続を求める家族と都民の会」代表の池崎吉次さん(63)が「三つの小児病院をなくせば現状の小児医療水準が後退し、医療崩壊がおこる。廃案に追い込むため世論に訴え全力を尽くす」と訴えました。

 二十八歳の障害者の娘がいる八王子市の女性(57)は、約一週間で集めた千九百八十二人分の署名を持って要請に参加しました。「都議選の前にこんな条例案を出すなんて都民の声を聞かないつもりでしょうか。何としても廃案にしたい」と話しました。



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