2009年2月24日(火)「しんぶん赤旗」

自衛隊国民監視訴訟の国側代理人に

情報保全隊員がいた

原告が批判


 陸上自衛隊情報保全隊が国民監視していた問題で、監視対象とされた住民が監視差し止めを求めた訴訟の原告団は二十三日、第七回口頭弁論に先立ち仙台地裁内で記者会見し、被告国側の代理人に現職の自衛隊情報保全隊員が加わっていたことを明らかにしました。

 原告団は、同行為が裁判所内で監視と情報収集をするもので、裁判所に対しどう喝を意図したとしか考えられず、シビリアンコントロールの徹底を求め、法務大臣に対して情報保全隊員を外すことを要求する声明を発表しました。

 また、第四陣三十一人が提訴し、八十六人の原告団になりました。第四陣の訴訟は、宮城県だけでなく山形から五人、秋田、福島からそれぞれ一人が参加しています。

 また、第七回の口頭弁論では、原告二人が意見陳述。宮城県大河原町の成人式で「成人を祝うチラシ」を配布して監視された松井美子氏は、「主権者として当たり前の活動を監視するのは、国民を敵視する自衛隊の本質を表したものだ」と述べました。

 監視された集会を主催した戦争政策反対県民連絡会の代表の一人、河相一成氏は、「情報保全隊員が被告席に着き、原告の言動が監視されていることは、二次被害を受けているといっても過言ではない」と批判しました。



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