2009年2月25日(水)「しんぶん赤旗」
小規模工事重視を
こくた氏 公共事業の転換要求
衆院予算委
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日本共産党のこくた恵二議員は二十四日の衆院予算委員会で、公共事業のあり方を生活密着型に転換することを求めました。
こくた氏は、全国の市町村が管理する橋りょうのうち84%が点検されていない点を指摘。「インフラ老朽化の点検すら行われていない実態をもっと真剣に受け止めるべきだ。予算がないと言って住民の命と安全が脅かされることはあってはならない」と述べ、その原因を問いただしました。
鳩山邦夫総務相は、「市町村道の維持補修が単独事業とされたことが大きい。三位一体改革で地方交付税の減額があまりに急激だったために、市町村という弱い方に一番しわ寄せがいっている」と答えました。
こくた氏は、補助金の廃止・縮減を決めた「三位一体改革」こそ見直すべきだと批判しました。
こくた氏はまた、大規模工事より小規模工事の方が労働者の雇用効果が大きいことを政府統計で示し、「内需拡大を進めるには小規模公共事業への思い切った予算投入へ転換することが必要だ。市町村インフラの維持・補修などの小規模工事は地域の中小企業が受注し、雇用も増えて経済活性化に役立つ」と述べました。