2009年2月28日(土)「しんぶん赤旗」
来年度予算案の衆院通過
国民の苦難にこたえ論戦に引き続き力尽くす
志位委員長
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日本共産党の志位和夫委員長は二十七日、二〇〇九年度政府予算案の衆院通過後、国会内で記者会見し、「今度の国会は、“雇用・景気国会”と言われたが、予算案の審議自体は雇用でも景気でも国民の立場にたっての審議が尽くされたとは到底いえない。与党と民主党が合意して採決を行ったことは、『なれあい国会』というほかない。こういうやり方に強く抗議したい」と述べました。
志位氏は、その上で参院での審議がますます重要になってくるとし、「国民の苦難にこたえ、予算案のあり方について根本から審議し、議論を尽くしたい」と表明しました。
予算審議のなかでの、麻生太郎首相の郵政民営化をめぐる発言の「ぶれ」や中川昭一前財務相の辞任について問われた志位氏は、「自民党の統治能力喪失のなかでの右往左往であり、その責任をただすことは大事だ。しかし、国会審議がそれだけに終わっては、国民の負託にこたえることにはならない」と指摘。その上で「それにとどまらず、『派遣切り・期間工切り』、雇用破壊をどうするのか、ここまで落ち込んだ内需をどう活発にするのか。新しい世界の動きのなかでの外交のあり方はこれでいいのか。根本の問題をただす論戦が大事だ」と強調しました。
予算関連法案の衆院再可決の際に首相問責決議案を出す動きが民主党内であることについて、志位氏は、「国会の論戦と国民のたたかいで、つまり中身で内閣を追い込んでいくことが大事であり、スケジュールや段取りをあらかじめ決めておくやり方は理解に苦しむ」と語りました。