2009年2月28日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党が反戦平和を貫けたのは?
〈問い〉日本共産党が戦前から反戦平和を貫くことができたのはどうしてでしょうか?(長野・一読者)
〈答え〉日本共産党は戦前・戦後の87年の歴史を通じ、国民の利益と平和と民主主義を守りぬいた歴史をもっています。
自民党や民主党のなかには、過去の日本の侵略戦争を正当化する“靖国史観”を公然と語る政治家がいまなお一つの流れをなしています。その根源には戦前に政友会、民政党、社会大衆党など、侵略戦争を推進した政党が、戦後、名前だけ変えて政治の中枢に座りつづけたという、戦前の政治とのあしき継続性があります。
日本が過去におこなった戦争は、あからさまに領土拡張を目的にした侵略戦争でした。天皇が絶対の権力をもつ政治のもとで、台湾、朝鮮を植民地とし、1931年には中国・東北地方を侵略、37年には中国への全面侵略を開始して、第2次世界大戦に道を開く最初の侵略国家となりました。41年には戦争をアジア・太平洋全域に広げ、第2次世界大戦の推進者となりました。40年の政府決定「日独伊枢軸強化に関する件」では、日本の「生存圏」としてアジア太平洋の広大な地域をあげています。
日本共産党は、侵略戦争反対を命がけで貫き、国民が主人公になる民主主義の日本をつくるためにたたかいました。天皇制政府から激しい弾圧を受けましたが、多くの党員はどんな弾圧にも屈しませんでした。
それは22年の党創立のときから科学的社会主義を理論的基礎として、科学的な世界観に支えられた展望と確信を失うことがなかったからです。「科学の目」で日本の社会を分析したからこそ、当時の最大の問題である天皇制とたたかいぬき、天皇の名による戦争に反対することができました。
現在の党綱領は、日本社会が必要とする民主的改革の内容の一つとして、「侵略戦争と植民地支配の反省を踏まえ、アジア諸国との友好・交流を重視する」ことを掲げています。日本共産党は反戦・平和の歴史を貫く政党です。 (満)
〔2009・2・28(土)〕