2009年3月1日(日)「しんぶん赤旗」
頑張る力もらった
東京で街頭相談 職・住なくした人 次々
国民大運動実行委東京社保協
新宿・渋谷・池袋
「三月末で雇い止めを通告されている」「ホームレスになるところだった」―。「派遣切り」をやめさせて、雇用とくらしを守ろうと、国民大運動実行委員会と東京社会保障推進協議会が二十八日、東京の新宿駅、渋谷駅、池袋駅で街頭相談を行い、派遣切りなどの深刻な訴えが相次ぎました。
|
相談が始まると用意されたいすは満席になり、順番を待つ人も。豚汁とおにぎりを食べて一息つく人に「頑張ろう」と励ましました。
新宿では、岐阜県のソニー工場で派遣切りにあい、寮も追い出されて路上生活中の男性(40)が相談に。所持金はわずか百円。生活保護を勧められ、「知らないことばかりで助かった。これからがんばりたい」と話しました。
独立行政法人に派遣されていた二十代の女性は、三月末で雇い止めに。弁護士が「契約更新を繰り返しており、雇い止めは不当。労組に入って交渉しよう」と相談に応じました。
渋谷では「派遣会社から十二月に解雇。働き続けられるといわれていたのに」と話す埼玉県の外国人労働者の男性(41)に、相談員が「組合をつくってたたかおう」と勧めていました。同駅前では、飛び入りでビラ配布に参加した男性(67)が「こういうことはみんなでやらなきゃ」。日本共産党の谷川智行衆院比例東京候補も民医連の医師、看護師らと相談にのりました。
新宿では全労連と全商連、渋谷では新婦人と全教、池袋では自治労連と農民連などが相談に乗り、三カ所で七十六人が訪れました。
黒田健司同実行委事務局長(全労連常任幹事)は、「非正規切りの実態が改めて浮き彫りになりました。派遣切りをやめさせ、雇用と生活を守るたたかいをさらにすすめていく」と話しています。