2009年3月4日(水)「しんぶん赤旗」
「給付金」財源法案を否決
参院委 大門議員が反対討論
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二〇〇八年度第二次補正予算関連法案のうち、約二兆円もの税金をばらまく「定額給付金」の財源を確保するための財源特例法案が三日、参院財政金融委員会で日本共産党、民主党の反対多数で否決されました。
四日の参院本会議でも同法案は否決される見込み。同日中に、同案は衆院に返付されます。与党は、三分の二以上の賛成で再議決して成立させる構えです。
同法案は、財政投融資特別会計の積立金や剰余金を「定額給付金」の財源にあてるというものです。反対討論に立った日本共産党の大門実紀史議員は、「国民の税金を二兆円も使うのに、経済効果はほとんどない。生活支援というなら、職を失った失業者や低所得者、年金生活者などの支援に集中してまわすべきだ」と主張しました。
採決に先立つ麻生太郎首相に対する質疑で、大門氏は政府・与党の衆院の再議決で成立させようとするやり方は、麻生政権の「致命傷になるだろう」と批判しました。
財源を「定額給付金」に使えないよう定める対案(民主党などが提出)は、日本共産党と民主党の賛成多数で可決されました。
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