2009年3月9日(月)「しんぶん赤旗」
「西松」 国会で議論を
小池氏、自・民・公を批判
民放番組
日本共産党の小池晃政策委員長は八日のテレビ朝日系「サンデープロジェクト」に出演し、西松建設違法献金事件について、「予算委員会で自民党も民主党も公明党もこの問題をやらない。追及したら自分にはね返ってくるからだ。国会できちんと議論されないのは民主主義の欠如だ」と厳しく批判しました。
これに対し、公明党の高木陽介衆院議員が「第一に議員本人が説明責任を果たすことだ」と述べると、司会の田原総一朗氏が「説明しないから問題なんだ」と反論。自民党の平沢勝栄衆院議員は「民主党だけでなく、自民党の問題でもある。真相を明らかにする」と述べました。
番組で小池氏は、民主党が二〇〇二年、〇四年に公共事業受注企業の献金を禁止する法案を出した一方で、民主党の小沢一郎代表が“企業献金なら政党支部で受ければ問題ない”と述べたことは「国民に対して説明がつかない」と批判しました。田原氏も、〇五年の民主党マニフェストで公共事業受注企業の献金禁止を掲げていることを示し、「党の代表が堂々と破っている」と述べました。民主党の細野豪志衆院議員は「法案を出したのは事実」としながら、小沢氏の発言については説明しませんでした。
また小池氏は、西松建設のダミー(隠れみの)の政治団体が二階俊博経産相の政治団体から八百万円ものパーティー券を購入している事実を示すとともに、自民党の政治資金団体「国民政治協会」も同じく五百万円の献金を受けており、しかも届け出た政治団体の住所が西松建設本社と同じであることを指摘。「自民党が西松建設とダミー団体を一緒だと認識していた証拠だ。自民党も説明責任がある」と強調しました。
小池氏は「政治団体をダミーとして西松建設が意図的にやっていることは間違いない。(小沢氏や自民党側に)何百万、何千万円も出しておいて、西松建設と知られなければ献金するメリットがない」と発言。田原氏は「それはわかりやすい」と述べました。
最後に小池氏は「これはわいろだ。企業・団体献金を禁止することを本気でやるべきだ」と強く求めました。