2009年3月10日(火)「しんぶん赤旗」
学費値下げなど求める
党県委が文科・財務省に
南関東
衆院南関東比例ブロックの神奈川、千葉、山梨三県の日本共産党県委員会は九日、世界一高い学費の値下げや大学予算の増額、負担軽減を文科省と財務省に申し入れました。
申し入れには各党県委員会の担当者と青年・学生三十人余が参加。誰もが安心して学べる大学の実現と憲法で保障された「教育の機会均等」のため(1)国立大の運営費交付金や私学助成など高等教育予算の増額と学費値下げで負担を軽減する(2)無利子奨学金の拡充や返済の必要のない給付奨学金の緊急導入など日本学生支援機構奨学金の拡充(3)家賃や交通費の補助、学割制度の充実など学生生活の負担軽減―を求めました。
参加した学生は「バイトを三つ掛け持ちし十六万円を得ているが家賃や光熱費だけで十万円消える。奨学金を借りても足りない。授業にいっても眠くなり身が入らない。やりたいこと、学びたいことがやれない学生がいることを知ってほしい」(神奈川の女子学生)、「学費は年百三十万円、四年間で五百万円。奨学金は利子も含めて六百万円借りているがいまの経済情勢で就職できるのか、就職できても返せるのか不安」(千葉の男子学生)など涙をこらえながら実態を訴えました。
文科省の担当者は「みなさんが悲しい思いをしないよう頑張りたい」とのべ、財務省担当者は「お聞きした実態を参考に予算編成したい」と答えました。
要請にははたの君枝、えんどう昭子、斉藤和子各衆院南関東比例予定候補、西脇たくや同神奈川15区予定候補が同行。参加者との懇談では小池晃参院議員があいさつしました。