2009年3月11日(水)「しんぶん赤旗」
衆院本会議
雇用保険法案審議入り
高橋議員質問 “国民の期待に応えよ”
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衆院本会議で十日、政府提出の雇用保険法「改正」案と民主党などが提出した雇用対策関連法案についての趣旨説明と質疑がおこなわれました。質問に立った日本共産党の高橋ちづ子議員は、深刻な雇用情勢のもと、「今必要なことは、国民の期待に真にこたえるよりよい法改正の実現だ」とのべ、与野党がそのために努力することを求めました。
政府の雇用保険法「改正」案は、雇用保険の非正規社員への適用「拡大」や失業手当の給付「拡充」を柱としたもの。現行では「一年以上の雇用見込み」としている非正規社員の雇用保険への加入要件を「半年」に短縮することなどを盛り込んでいます。
民主党などが提出した雇用関連三法案は雇用保険の適用対象の大幅拡大や求職者支援、内定取り消し規制などを盛り込んでいます。
高橋氏は、「新たな解雇・雇い止めをくい止めることなしに、問題の根本解決はない」と強調。「雇用破壊」をすすめる大企業へ政府が指導・監督を強めるよう迫りました。
舛添要一厚生労働相は、雇用、生活の安定を確保することが「何よりも重要」との見解を示し、「失業を予防する対策にも全力を尽くす」と答えました。
また高橋氏は、現行雇用保険法には離職理由による給付日数などの格差がある問題を取り上げ、その見直しを求めました。