2009年3月11日(水)「しんぶん赤旗」
東京大空襲の「悲劇 風化させぬ」
次世代への継承を決意
追悼碑前で集会 小池議員が出席
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東京大空襲で多くの犠牲者を出した言問橋(ことといばし)近くの追悼碑(東京都台東区)の前で十日、東京大空襲犠牲者追悼集会が開かれました。川杉元延実行委員長は浅草公会堂で同実行委員会が開いている東京大空襲資料展に過去最多の入場者が訪れていることを紹介し、「あの悲劇を風化させず、若い人にも語り継いでいきましょう」と呼びかけました。
日本共産党の小池晃参院議員は東京選出の国会議員として毎年この場を訪れるとあいさつし、「戦争と貧困をなくすために政治がある。戦争を美化するような勢力を許さず平和を守るため頑張ります」と決意を述べました。
「慰霊碑にお参りに来て初めて集会を知ったが、どうしてもみなさんに当時のことを聞いてほしい」と飛び入りで参加した男性(75)を含む三人の被災者が当時の様子を証言しました。
追悼碑建立の呼びかけ人で元衆院議員の金子満広さんがあいさつし、参加者が追悼碑に献花しました。
参加した女子学生(22)は「歴史を学ぶなかで東京大空襲を知り、自分にもできることがないかと考えていた。証言を聞いて、戦争を二度と繰り返さないよう行動したい」と語りました。