2009年3月12日(木)「しんぶん赤旗」
国交省が約1000人を雇い止め
こくた議員 「路頭に迷わせるな」
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日本共産党の、こくた恵二議員は十一日の衆院国土交通委員会で、国交省による公用車の削減や発注業務の見直しにともない、約千人の労働者が「解雇」になる事態を取り上げ、対応を迫りました。
こくた氏は、国交省による車両管理業務の一般競争入札で受注できなかった業者が、千人を超える運転者の雇い止めを始めているとし、「物品流通の話ではなく、国交省が雇っていた労働者の雇用が失われているというのは重大だ。政府の責任が問われている」と指摘しました。
こくた氏は、政府あげて雇い止めや労賃の切り下げ防止に取り組まなければならない時に、政府自身が率先して雇い止めをやっていると批判。「雇い止めした労働者に対しては、政府として再就職など全面的な支援をし、一人も路頭に迷わせてはならない」と述べました。
こくた氏は、「公用車の請負業務が災害時緊急出動など命にかかわるような内容であるにもかかわらず、新たに受注した会社の賃金が、年収にして二百万円いくかいかないか」と述べ、「国が必要だとする業務を担う労働者の賃金が、こんなに低くていいのか」とただしました。
金子一義国交相は、「労務費が著しく下げられるのは問題だ。異常な安い価格に陥らないように、契約は正していかなければならない」と答弁しました。