2009年3月20日(金)「しんぶん赤旗」
日本の税で米軍豪華住宅
グアム基地 2等兵も125平方メートル以上
井上議員追及
4寝室に居間・家族室まで
在沖縄米海兵隊グアム「移転」計画の一環で、グアムに広さ二百三十四平方メートル・寝室四部屋にバスルーム二つなどという豪華な米兵家族住宅が日本の税金で造られる可能性が高いことが、十九日の参院予算委員会でわかりました。日本共産党の井上哲士議員の追及によるもの。
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同計画では、日本がグアムの米兵家族住宅三千五百二十戸の建設に二十五億五千万ドル、一戸あたり約七千五百万円の財政負担をすることになっています。
井上氏は「米国領内の米軍基地建設に、外国が財政負担するなど世界に例がない。しかも日本は今、『派遣切り』にあい、住まいを失う人が大量に出ている。このような税金の使い方は許されない」と批判しました。
井上氏が示した資料は、米国防総省作成の「統一施設基準」。米軍が施設を建設する場合の仕様が細かく決められています。家族住宅では階級などにより広さが規定され、広さは二等兵でも百二十五平方メートル以上、大佐の場合は寝室四部屋で二百三十四平方メートルなどとしています。
また、「主寝室はキングサイズのベッドを収容できる広さ」「寝室が三、四部屋の住宅にはリビングルーム(居間)と別に家族ルームが提供(される)」とも決めています。
住宅関連施設についても、「テニスコートは住宅百五十戸に一つ、バスケットボールコートは百戸に一つ、開放運動場は百戸ないし二百戸に約四千平方メートルのもの」などと明記。井上氏が、「これらも日本が負担するのか」と迫ったのに対し、浜田靖一防衛相は、「まだ日米間で協議中、決まっていない」と負担を否定しませんでした。
井上氏は、「(日米間の)協定にグアム『移転』経費の総額と日本の負担額が明記された。その承認を国会に求めながら、積算根拠も示さないことに国民は納得しない」と述べ、同「移転」計画で、日本側が約六千五百億円の財政負担することになった積算根拠を、委員会に提出するよう強く求めました。
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【Movie】日本の税で米軍豪華住宅 井上議員が追及(09.3.19)
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