2009年3月20日(金)「しんぶん赤旗」
小児病院廃止案を可決
自公が強行 共産など反対
都議会委
東京都議会厚生委員会は十九日、都立三小児病院(清瀬小児病院、八王子小児病院、梅ケ丘病院)の廃止条例案を自民党、公明党の賛成で可決しました。日本共産党のほか、民主党、生活者ネットが反対し、採決は七対六の小差。傍聴席には、都庁前で連日「小児病院を廃止するな」と座り込み行動を続けていた人々がつめかけました。
採決に先立ち、かち佳代子都議は、これまでの質疑で三地域の小児医療に穴があくことも否定できなかったと指摘し、「『子どもの命がかかった小児病院を廃止しないで』という切実な声が広がっているのに強行するのは許されない」と批判しました。
また日本共産党は、三つの小児病院を存続させる条例修正案を提出しましたが、自民党、民主党、公明党、生活者ネットが反対し否決されました。
民主党も修正案を提出。共産党は「統廃合を前提としており不十分だが、存続させることは評価する」と賛成しましたが否決されました。
同時に、三つの小児病院の存続を求める請願は、自民党、公明党、民主党、生活者ネットの反対で不採択となりました。
傍聴した氏家祥夫さん(東京の保健・衛生・医療の充実を求める連絡会代表委員)は「可決されたのは本当に残念だが、急速に運動を盛り上げてきた結果、ここまで追い込んだことは確信にしたい」と話しました。