2009年3月24日(火)「しんぶん赤旗」
泡瀬埋め立て予算削除
沖縄県議会予算特別委 野党修正案を可決
|
沖縄の貴重な自然、泡瀬干潟を埋め立てる予算と、やんばる(県北部山間部)を破壊する林道事業の予算を削除した日本共産党をはじめ野党五会派提出の修正案が二十三日、沖縄県議会予算特別委員会で可決されました。
削除された泡瀬干潟埋め立て関連予算は約五億九千万円です。国頭村県営林道開設関連予算は約一億二千万円です。採決では野党会派の一議員が両修正案に反対したため可否同数となり、委員長採決で可決されました。
委員会では、日本共産党の前田政明県議団幹事長が、泡瀬埋め立て関連予算の修正案の提案理由を述べました。
前田県議は、同干潟は(1)環境省の重要湿地500選に選ばれ、ラムサール条約登録湿地の条件を満たす国際的な重要湿地である(2)二〇〇四年度県外部監査でも事業の見直しが指摘されている(3)昨年十一月に那覇地裁で「経済的合理性を欠く」との判決が下されている(4)現時点で沖縄市から具体的な土地利用計画の検証・見直しが定まっていない―の四点を指摘。「裁判の判決が確定するまで一切の工事を中断すべき」だと主張しました。
やんばる林道開設予算については社民党議員が(1)ずさんな工事で自然環境が破壊されている(2)開設予定地に百二十九種の希少動植物が生息している―などの点を挙げて削除を求めました。
■関連キーワード