2009年3月24日(火)「しんぶん赤旗」
障害者自立支援法
生きる意欲 負担が奪う
紙議員 「応益負担」撤回せよ
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日本共産党の紙智子議員は二十三日、参院予算委員会で障害者自立支援法の「見直し」について、重い負担が生きる意欲を奪っているという障害者の切実な声をぶつけ、小手先のごまかしではなく「応益負担」を完全に撤回するよう求めました。
紙氏は、厚労省の「見直し」の原案では依然として「一割負担は残している」と指摘。札幌市に住むダウン症の女性は、利用料と食費で月八千五百四十円かかり、親にも年間二十四万円以上の送迎交通費がかかっている深刻な例をあげ、「一割負担の火種を残したまま、現行の負担水準を手直しして『応能負担』だと言われても、到底納得できない」と強調しました。
さらに、紙氏は「障害者にとって、生きるために重い負担がかけられるという制度の根幹が変わらなければ、問題は解決しない」として、舛添要一厚生労働相に、「無料だった三年前の支援費制度のところまで改善するのか」とただしました。
舛添氏は、与党プロジェクトチームの見直しの「基本方針」を受け、「今、政府で検討している。委員の意見を参考にしながら検討させていただく」と述べました。
【Movie】失業給付/障害者自立支援法について 紙議員が質問(09.3.23)
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