2009年3月25日(水)「しんぶん赤旗」
「シーテック」内定辞退の強要
厚労相「きちっと指導」
小池議員質問
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日本共産党の小池晃議員は二十四日の参院厚生労働委員会で、旧グッドウィルグループの人材派遣大手「シーテック」が、四月一日に入社する新卒内定者二百五十人に内定辞退を迫っていることを取り上げ、調査と指導の徹底を求めました。舛添要一厚労相は、「一般論」としつつも、辞退強要は「あってはならない」と答弁し、指導することを約束しました。
「シーテック」社は三月初めの説明会で、内定式を終えた学生二百五十人に対し、月給四万円の減となるコールセンター派遣業務の関連会社へ転籍する同意書を配布し、「採用辞退する人は連絡を」などと事実上の内定辞退強要を行いました。
小池氏は、同社は、同意も辞退もしない学生には、「入社二カ月後には四千人の整理解雇の対象となる」などと説明していることや、「せめて雇用保険が受給できる六カ月まで残れないか」と求める学生には、「六カ月の約束はできない。退職金は払えない」と脅していることを告発しました。
そのうえで、学生たちは社会人となる直前に「ひどい選択を迫られている」と批判。厚生労働省に対し、「内定取り消しさえなければいいという指導でよいのか」とただしました。
舛添氏は、「内定取り消しで名前の公表を逃れるために、一方的に労働条件を変えるとか、学生に対し一定のことを強要することはあってはならない」とし、「強力に指導するとともに、学生の方から賠償要求があればきちんと対応させます」と述べました。
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