2009年3月26日(木)「しんぶん赤旗」
「食の検査」拡充せよ
吉井議員、農水相に迫る
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日本共産党の吉井英勝議員は二十五日、消費者問題に関する衆院特別委員会で、「食の安全」を保障するため国の検査体制を拡充することを求めました。
吉井氏は、三笠フーズ事件、残留農薬、発がん性カビ毒に汚染された農産物や産地偽装など、国民の食に対する信頼感は大きく失われていると指摘。「食の検査体制に穴があいている。どうなっているのか」と農水省の体制をただしました。
石破茂農水相は、「正確な情報を消費者に伝達し、検査の質を確保するためには人員の確保もしていかなければならない。消費者行政を徹底させていきたい」と答えました。
吉井氏は、食の安全検査をする組織が独立行政法人化されて以降、機能と業務が削減されていることを示し、「検査体制が後退しているなか、技術センターの強化、分析機器や熟練した分析官の拡充こそが重要だ」とただしました。
石破氏は、「委員の指摘のとおり。検査機器については問題意識を持っており、いま、充実をはかっているところだ。科学的に安全が確保されるよう行政にあたっていきたい」と述べました。