2009年3月27日(金)「しんぶん赤旗」
民主は党として自浄努力を
西松建設の違法献金事件
志位委員長
日本共産党の志位和夫委員長は二十六日の記者会見で、西松建設違法献金事件をめぐる小沢一郎民主党代表や民主党の対応などについて問われ、次のように答えました。
一、小沢代表の記者会見(二十四日)では、起訴事実に対する正面からの反論もなければ、説明もなかった。小沢代表は“自分のやっていることは隠しだては一切していない”と繰り返したが、西松建設という会社を隠してカネを受け取っていたという疑惑が問われている。そこに疑惑の核心がある。隠していることが問題なのに、“隠しだてをしていない”と繰り返した。説明責任を果たす態度がまったくない。
一、民主党内では、小沢代表の進退をめぐる発言が相次いで起こっているが、選挙に勝つために有利か不利かという議論ばかりだ。党が疑惑を自ら究明する、自ら説明責任を果たす姿勢がみられない。ここが大きな問題だ。民主党は党として自浄努力を行うべきだ。
一、自民党から民主党に対する批判が出ているが、それを言う前に自分たちの疑惑を究明することが先決だ。二階俊博経産相をめぐる疑惑の構図は小沢代表とまったく同じだ。自民党も自浄努力が問われている。
一、(「『西松事件』以降、国会審議が低調になったという意見があるが」との問いに)わが党は「政治とカネ」でも国民生活でも正面からの論陣をはっている。しかし、自民と民主には、そういわれても仕方がない実態がある。双方が重大な傷を負っているために、お互いが「西松問題」にはふれない。党としての自浄努力をしっかり発揮すれば、真相究明する方向に向かうだろうが、自民も民主もその姿勢がないために、双方すくみあいになって、疑惑の究明に双方でふたをしあう格好になっている。
そのもとでほかの課題も正面から議論されていない。消費税増税にレールを敷くという予算関連法案についても正面から議論されない。国会審議が空洞化している問題は深刻だ。