2009年3月27日(金)「しんぶん赤旗」

米空母の情報提供要求

メンテナンスで追及

井上議員


写真

(写真)質問する井上哲士議員=24日、参院外交防衛委

 井上哲士議員は二十四日、参院外交防衛委員会で、米原子力空母ジョージ・ワシントンのメンテナンスが、一月から五月上旬まで横須賀基地(神奈川県)で行われている問題で、契約・作業内容の情報提供を米側に求めるよう政府に要求しました。

 同空母のメンテナンスはノースロップ・グラマン社が米海軍から受注。米国から約五百五十人の技術者らが派遣されていることが米紙報道などで判明しています。しかし、同社がどのように横須賀の作業にかかわるのかは一切明らかにされていません。

 外務省の梅本和義北米局長は「米政府は燃料棒交換と原子炉修理は日本では行わないと表明している。放射能管理を伴わない通常のメンテナンスだ」と答弁。作業内容も「米側に照会していない」と述べました。

 井上氏は外務省が原子力空母配備時に配布したパンフレットに、放射能にさらされた固形廃棄物の搬出が明記されていることを挙げ、「原子炉にかかわる作業をしているのではないか」とただしました。

 中曽根弘文外相は「米側は(二〇〇六年四月発表の)ファクトシートで情報提供をしており、それ以上の情報提供を求めることはしない」と述べたため、井上氏は「驚くべき政府の態度だ」と批判。「国民の安全を守る立場から米側に強く情報提供を求めるべきだ」と要求しました。



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