2009年3月29日(日)「しんぶん赤旗」
西松問題
民主政治に反する
テレビ朝日系 山下氏が主張
日本共産党の山下芳生参院議員は二十八日未明放送のテレビ朝日系「朝まで生テレビ!」に出演し、西松建設の違法献金問題について各党出席者と討論しました。
番組では冒頭、西松建設問題で民主党の小沢一郎代表の公設秘書が逮捕・起訴された問題が議論となり、郷原信郎元東京地検検事が「(小沢氏の問題は)極めて軽微なもの」などと主張しました。
山下氏は、政治資金規正法の目的は政党・政治家の活動、なかでも政治資金の流れを国民の目に見えるようにすることだと指摘。「軽微だというが、西松建設が出どころだと知りながら、それを覆い隠すことをやった。民主政治に反する」と批判しました。
出席者からは「なぜ小沢氏側が逮捕されて、(自民党の)二階氏が逮捕されないのか」(民主党の蓮舫参院議員)「いままでの検察なら(逮捕は)やらなかった」(社民党の保坂展人衆院議員)など、検察に対する批判が相次ぎました。
一方で自民党の片山虎之助元参院幹事長は「西松建設の期待に応える見返りがなければおかしい。(なければ)会社役員は背任罪になる」と述べました。
山下氏は「政治家として検察批判をしている場合か」と断じ、「(企業献金は)見返りは必ずある」と強調。企業・団体献金の全面禁止を求めました。
司会の田原総一朗氏も「日本共産党は企業献金を受け取ってないから言える」と述べました。
自民党の山本一太参院議員は「すべての企業が見返りを求めるというのは違う」と主張。蓮舫氏も同調しました。山下氏は、小沢氏や二階氏への献金は見返りを求めたものだったとの西松建設の元幹部の証言もあげ、「企業献金はわいろ性を持つ。そういうことでいいのかとすべての党に問われている」と述べました。
民主党の細野豪志衆院議員も「企業はお金を出したら見返りを求めるさががある」と認めましたが、企業・団体献金の禁止は言いませんでした。
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