2009年3月31日(火)「しんぶん赤旗」
施設火災事故
介護行政問われる
群馬 高橋・塩川議員が調査
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日本共産党の高橋ちづ子、塩川てつや両衆院議員は二十九、三十の両日、入所者十人が死亡した群馬県渋川市の「静養ホームたまゆら」の火災事故調査で県庁、市役所などを訪れました。酒井宏明衆院北関東比例候補と角田喜和、加藤幸子両渋川市議が同行しました。
高橋、塩川両議員らは二十九日夜、火災現場近くに住む後藤一さん宅で、後藤さんや介護施設の改善提案などをしているNPO法人「ハートランド」の岸治彦さんと懇談。後藤さんらは以前から入所者への対応や施設の管理などについて疑問を持ち、関係自治体に知らせていたにもかかわらず対応しなかったとして「事故は行政の不作為で起きたもの」だと語りました。
一行は三十日朝、火災現場を訪れ献花し犠牲になった人たちを追悼しました。市役所と渋川広域消防本部、県庁で担当者から事故の概要と対応などについて聞き取りました。
渋川市の吉原康之副市長は「介護や医療制度のはざまで起きた問題。国の制度そのものを改善する必要がある」と話しました。
高橋議員は「大本に介護の受け皿不足があり、介護行政そのものが問われている。二度とこんなことが起きないよう国会で取り上げていきたい」、塩川議員は「なぜ事故が起きたか、今後どう改善するか、国会でも国や県の責任を明らかにしていく」とのべました。
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