2009年4月1日(水)「しんぶん赤旗」

衆院本会議 年金法改定案審議入り

自民 消費税増税を念頭に

民主 財源は一言も触れず


 衆院本会議は三十一日、国民年金法等改定案の趣旨説明と質疑を行いました。

 改定案は、基礎年金の国庫負担割合を二〇〇九年度から二分の一に引き上げるためのものです。財源は、〇九年度と一〇年度は財政投融資特別会計からの繰り入れでまかない、一一年度以降は、「税制の抜本的な改革により所要の安定した財源の確保を図った上で二分の一への引き上げを恒久化する」としています。

 同案は「税制の抜本的な改革」について、一一年度までに消費税増税法案を成立させる方針を示した〇九年度税制「改正」法の付則によるとし、消費税増税による財源確保を念頭においています。

 質問にたった自民党の上川陽子議員は、改定案は、「財源が明示されていない」とのべ、一一年度以降の財源確保策を示すことを求めました。

 舛添要一厚労相は、「税制抜本改革の実施により年金制度を含む社会保障の安定財源を確保する必要がある」と答弁。消費税増税を視野に入れていることを明らかにしました。

 民主党の長妻昭議員は、同党の年金改革案を自賛しましたが、その財源については一言も触れませんでした。舛添厚労相は「財源を明らかにされる必要がある」と批判しました。

 厚労相は答弁のなかで、政府が〇四年に実施した年金「改革」について「政府として『百年安心』とはうたったことはない」と発言しました。



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