2009年4月2日(木)「しんぶん赤旗」
道路政策転換迫る
都市部偏重・高速道中心 地方・小規模重視へ
こくた議員
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こくた恵二議員は一日の衆院国土交通委員会で、都市部偏重、高速道路中心の道路政策の転換を迫りました。
国交省は三月三十一日、建設費用に比べ経済効果が小さいことを理由に十八区間の直轄国道の建設凍結を決めましたが、首都圏、中部(名古屋)、京阪神の三大都市圏には凍結区間がないことが明らかになりました。
こくた氏は、「一メートル一億円」もかかる東京外環道など首都圏に三つも環状道路がいるのかとの意見が国会の参考人質疑でも出たことを示し、「首都圏を含めた三大都市圏の環状道路こそ見直せ」と求めました。
金子一義国交相は、国際競争力強化を理由に空港・港湾を結ぶ環状道整備は必要だと答弁。同省の金井道夫道路局長は、「渋滞緩和効果」を強調しました。
こくた氏は、「道路が増えたら一時的に渋滞が減るが、ふたたび渋滞が増えるのが経験則だ」と反論。また、「国際競争」を理由に、船がほとんどこない港を全国三十五カ所もつくった国交省の“実績”も示し、「いまこそ考え直すべきだ」と迫りました。
こくた氏は、地方活力基盤創造交付金が地域高規格道路にも使えることを批判。地方の道路づくりや道路の点検、補修など地域の中小企業の受注と雇用増につながる小規模事業に思い切って投入すべきだと主張しました。