2009年4月3日(金)「しんぶん赤旗」
道路審議会が形骸化
こくた議員 事業の進め方批判
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道路整備財特法改正案の審議が三月二十五日、衆院国土交通委員会で行われ、こくた恵二議員が質問しました。昨年の国会の議論を踏まえ、国交省は、高速道路建設の交通需要推計や費用対便益評価手法を見直し、圏央道や京奈和自動車道などでは、新たに事業化する区間について社会資本整備審議会に諮り、大臣が決定することになりました。
県をまたぎ国直轄で整備する地域高規格道路も審議会に諮るとしましたが、整備区間などの指定は国交省道路局長が行うとしました。これについて、こくた氏は「海峡横断道路なども道路局長が決定することになる」と不十分さを指摘しました。
十二区間の新規事業化を決めた審議会について、こくた氏は、審議時間も短く、資料説明も十分でないと批判。世界遺産に悪影響を及ぼすなど奈良県・大和北道路に反対する意見を国会で紹介していたことに触れ「異論を審議会に報告したか」とただしました。
道路局長は報告していないことを認めたため、金子一義国交相は「国会での議論は報告したい」と答弁。こくた氏は「審議会を形骸(けいがい)化させてはならない」と強調しました。