2009年4月4日(土)「しんぶん赤旗」
シンドラー社エレベーター事故
製造者責任を追及
吉井議員
吉井英勝議員は二日の衆院消費者問題特別委員会で、シンドラー社製エレベーターの事故をめぐる政府の対応をただしました。
吉井氏は、扉が開いたまま突然上昇したために高校生が死亡した二〇〇六年の事故以降も、エレベーター事故が引き続き起こっていることを指摘。「原因究明がなされず、事故の教訓が生かされないまま事実上放置してきたのではないか」と強調しました。
吉井氏は、警察が〇六年の事故から二年たってメンテナンス会社社員らを、維持管理責任で起訴したことについて、「警察は保守・点検における過失としているが、国土交通省はエレベーター自体に欠陥があったことも視野に入れて事故原因の解明を進めるべきだ」と追及しました。
国土交通省の和泉洋人住宅局長は、「事故対策委員会でしっかり調査し、必要なら追加の措置を講じていきたい」と答弁。野田聖子消費者行政担当相は、「委員の指摘も含めて企画・立案していく」と述べました。