2009年4月8日(水)「しんぶん赤旗」
雇用・温暖化など交流
日本・EU議員会議で仁比氏
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日本共産党の仁比聡平参院議員は七日、来日した欧州(EU)議会の代表団と、金融経済危機や地球温暖化問題への対応等を議題として行われた日本・EU議員会議に出席し発言しました。
仁比氏は、「ルールなき資本主義」といわれる日本の異常な特質と、昨秋以降の深刻化した雇用破壊にともなう労働者の反撃を紹介。EUの均等待遇や解雇規制の強化についてたずねました。
また仁比氏は、日本における人間をモノのように扱う派遣労働の過酷さや極端な外需頼みの経済、ヘッジファンドと投機的市場などの問題に触れ、「『ルールなき資本主義』がもたらす自殺行為に対して、大企業も含めた経済の健全な発展のために、社会的規制と社会的責任が求められている」と述べました。
仁比氏は、日本政府の検討委員会が先月まとめた、二〇二〇年までの温室効果ガス排出量削減の中期目標案の不十分さを批判し、大量排出源である大企業・経済界の削減義務の重要性を強調しました。