2009年4月9日(木)「しんぶん赤旗」
参院も制裁強化決議
北朝鮮ロケット 共産党は反対
参院本会議は八日、自民、公明、民主、改革クラブの各会派が提案した「北朝鮮によるミサイル発射に抗議する決議」を可決しました。
日本共産党は反対しました。社民党などが棄権しました。
同決議は、北朝鮮のロケット発射を「ミサイル発射」だとする根拠のない断定にもとづいて、同国の弾道ミサイル計画の停止を求めた国連安保理決議に違反する行為だとして、日本政府に「わが国独自の制裁を強めるべきである」と要求するもの。七日の衆院本会議で可決された決議とほぼ同内容です。
日本共産党は、北朝鮮のロケット発射は、地域の平和と安定に緊張をもたらす遺憾な行為だとの立場を一貫して明らかにしてきました。また、北朝鮮の核兵器を放棄させるために外交努力を続けることが重要だと強調してきました。
しかし、制裁の強化などを求める今回の決議は、これ以上状況を悪化させる行動を取らないとする六カ国協議合意から逸脱し、外交的な解決に障害を持ちこむものです。このため、日本共産党は衆院と同様、今回の決議に反対しました。
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