2009年4月15日(水)「しんぶん赤旗」
新年金機構の採用基準
一律の処分許されない
高橋議員
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日本共産党の高橋ちづ子議員は八日の衆院厚生労働委員会で、社会保険庁を解体して、二〇一〇年一月から立ち上げる「日本年金機構」の職員採用についてただしました。
高橋氏は、社保庁の定員一万三千七百三十人に対し、二百四十五人の病休などで正規職員が実質千三百人不足していると指摘。社保庁の薄井康紀総務部長は「そのようになる」と認めました。高橋氏は、新機構では不足人員を有期雇用千四百人にふりかえるとしていることをあげ、「人手が足りないことは明白だ」と強調しました。
また、「(社保庁で)懲戒処分を受けた者は(新機構で)採用しない」との基準は、「懲戒、分限(国家公務員の整理解雇)の二重処分にあたらないか」と質問。人事院の尾西雅博人材局長は、「二重処分」かどうかは明言しませんでしたが、一九六〇年以降で分限処分があったのは「六四年の六人」だけで、今回のやり方が異例であることを認めました。
高橋氏は日本弁護士連合会から「労働法制、国家公務員法上重大な疑義がある」との意見が出ていることを紹介し、採用基準を改めるよう強く求めました。
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