2009年4月16日(木)「しんぶん赤旗」
消費者利益守るものに
金融紛争解決制度 佐々木議員要求
|
日本共産党の佐々木憲昭議員は十五日の衆院財務金融委員会で、金融商品取引法改定案に盛り込まれた「金融分野における裁判外紛争解決制度」(金融ADR)について、「消費者の利益に立ち、公平に運営される紛争解決制度を」と求めました。
佐々木氏は、現在の紛争解決制度が、金融機関の代弁者として苦情を聞き、「消費者を説得して、あきらめさせる形で解決をはかっているのではないか」と指摘。金融機関の不正を是正させる権限と独立性が必要だと主張しました。
与謝野馨金融相は「金融機関に金融ADRの利用を義務付け、資料提出や結果尊重などの義務を課す」と答弁。「指定紛争解決機関は公平な立場で手続きの進行や紛争の解決に向けた一定の対応を求められる」と答えました。