2009年4月16日(木)「しんぶん赤旗」
登録不明刀調べよ
保存協会を文化庁責任で
佐々木議員
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日本共産党の佐々木憲昭議員は十四日の衆院財務金融委員会で、財団法人・日本美術刀剣保存協会(佐々淳行会長)の収蔵庫で、大量の刀剣が発見された問題を取り上げ、文化庁の責任で調査することを求めました。
二月に発見された三百九十一本の刀剣は、銃刀法による登録がされているか不明のもの。国有財産となるべき赤羽刀(戦後、米軍が接収し、返還された刀剣類)の一部と見られています。文化庁の高杉重夫文化財部長は同日の質疑で、このほかにも新たに二百本の刀剣が発見されたことを認めました。
佐々木氏は「届け出、登録して所有しなければ銃刀法違反に問われかねないものだ」と強調。警察庁の園田一裕長官官房審議官は、「警察へ届け出ず、所持し続けていた場合には、不法所持になる場合がある」と、銃刀法違反を認めました。
「協会による無届けの刀剣の放置は、あってはならない」と指摘した佐々木氏に、園田氏は「現在、警視庁で事実関係を確認している」と答弁。高杉氏は「調査し報告するよう協会に求めている」と述べました。
佐々木氏は、まともな調査をしていない警察と文化庁の対応を批判し、「独自調査をすべきだ」と迫りました。