2009年4月17日(金)「しんぶん赤旗」
公社化前のも払う
未払い簡保 総務相言明
山下議員質問
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鳩山邦夫総務相は十六日の参院総務委員会で、簡易保険(現在、かんぽ生命)の保険金未払い問題に関し、「公社化以前のものも払わなくてはならない」と言明しました。日本共産党の山下芳生議員に対する答弁です。
山下氏は、郵政公社時代の四年半の間で「支払い漏れ」が最大八十万件、「未請求」が六十万件にのぼると判明したことから、「公社化以前では、その何倍もの未払いが発生している可能性がある」と指摘。「支払われるべき保険金は一人残らず支払う」の原則は「公社化前の案件についても同じではないか」とただしました。
鳩山総務相は「おっしゃるとおり」と答弁。かんぽ生命の山下泉社長も「お客様の目線で検討していく」と答えました。
山下氏は、公社化前の支払いについては“検証が不可能”という報道があったが「検証できるのではないか」と質問しました。
山下社長は、公社化前の入院保険金にかかわる支払い関係書類は、保存期間が過ぎたものもマイクロフィルム化して永久保存しているとし、「調べることは可能」だと表明。未請求・未受領の案件についても、必要なデータはコンピューター化されたものが永久保存されていると説明しました。
山下氏は、未払い問題を解決するには「契約者本人からの請求を待つだけでは難しい」と指摘。「かんぽ生命の側で未払いの可能性を洗い出してお知らせするなどのしっかりした対応を」と要請しました。
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