2009年4月18日(土)「しんぶん赤旗」

志位委員長がアルゼンチン大使と会談


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(写真)会談するダニエル・D・ポルスキ駐日アルゼンチン大使(右)と志位和夫委員長=17日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は十七日、党本部で、ダニエル・D・ポルスキ駐日アルゼンチン大使と会談しました。志位委員長は「大使の訪問を歓迎します」と述べ、両氏は世界金融危機をめぐる両国の状況などについて意見交換しました。

 このなかでポルスキ大使は、アルゼンチンへの金融危機の影響は比較的小さく、その背景として、堅実なマクロ経済運営に加え、輸出の増大と輸出先の多様化、とくに危機の影響を大きく受けている米国などへの輸出の比重が小さくなっていることや、南米全体の地域統合の前進の結果だと説明しました。

 志位委員長は、中南米カリブ海諸国機構の創設の動きにも触れながら、先のG20金融サミットで、同国のフェルナンデス大統領とブラジルのルラ大統領らが共同して、「労働市場の規制緩和」の動きに反対し、宣言案から削除させたことにも言及。さらに、アルゼンチンが新自由主義と決別して、自主的、民主的な国づくりを進め、政府が解雇をくいとめる仲介役を果たしていることなどに注目していると述べました。

 大使は、G20にあたっては、この地域全体の声を反映させたと紹介し、「雇用を守ることは国の最優先課題ですから」と応じました。

 志位委員長は、大使の質問に答え、日本が金融危機の影響を大きく受けていることの原因は過度の外需依存、とくに北米依存にあると説明し、日本とアルゼンチンに共通しているのは新自由主義に未来はないということだと強調しました。

 両氏は、日本共産党とアルゼンチン政府との交流を強めていくことを確認しました。

 会談には、日本共産党から緒方靖夫副委員長・国際局長、神田米造国際局次長、アルゼンチン側からソレダー・カポーネ三等書記官が同席しました。


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