2009年4月18日(土)「しんぶん赤旗」
医療費抑制を“反省”
塩川議員に総務相答弁
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鳩山邦夫総務相は十七日の衆院総務委員会で、「ここ数年は効率化に力点が置かれ、もう医療費も頭から抑えてしまえということがあり、それがさまざまな影響をもたらしていることは間違いがない」「どんどん政策転換していかなければならない」と述べました。日本共産党の塩川てつや議員が、医師・医療費抑制政策への政府の責任をただしたのにたいする答弁です。
鳩山氏は、文相在任中に医師抑制政策を推進した自身の責任に言及。「高齢者社会に突入していくことも、もっと把握しておくべきだった」として、「政府の見通しの悪さ」が、「大きく響いている」との見方を示しました。
その上で、不採算で私立病院が撤退している産科、小児科、へき地医療は、公立病院・公的病院が担うべきだと述べ、「支援をはるかに拡充すべきだ」とも答弁しました。
塩川氏は、「『効率化』だけでなく、毎年二千二百億円の社会保障費削減という『骨太』方針を名実ともに撤回し、この間削った一兆六千二百億円を元に戻して社会保障充実に充てるという政策の転換をすべきだ」と強く求めました。
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