2009年4月19日(日)「しんぶん赤旗」
賃金補償 大きな一歩
福山シャープ 労組員ら勝利集会
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シャープ福山工場(広島県福山市)で働いていた派遣労働者が解雇撤回を求めて結成した福山シャープ関連労働組合(三十九人)が勝利解決したことを報告する集会が十七日、市内のローズコムで開かれ、約百人が参加しました。昨年十二月二十五日に結成して団体交渉を重ね、解雇撤回には至りませんでしたが、契約途中で解雇された残存期間の賃金補償や解決金の支払いで、人材派遣会社と合意しました。
広島県労連の尾野進議長が開会あいさつし、全日本金属情報機器労組(JMIU)の山本善五郎副委員長と地域労組ふくやまの神原武士書記長が経過報告しました。山本副委員長は「多くの若者が労働組合に加入してたたかえば、なんとかなるという確信をつかんだ三カ月間だった。派遣法の抜本改正に向けた運動で、大きな一歩を築いた」と述べました。
シャープ労組の大畑真理副委員長は「突風が吹いたように駆け抜け、弱者を守る政策に興味を持ち、人とのつながりを大切にできるようになった」とあいさつ。花束を贈られた組合員は一言ずつ感謝の言葉を述べ、拍手に包まれました。
日本共産党の辻つねお県議と土屋とものり市議、木山潔弁護士、福山地区労働組合会議の西谷章事務局長らが祝辞を述べ、うたごえサークル「ケセラセラ」が創作曲「野の花」を披露しました。